大阪府岸和田市下池田1丁目の公園で7歳の女の子がターザンロープで遊んで、左手の人差し指を滑車に挟んで切断する事故が発生しました。
ターザンロープはフィールドアスレチックなどで良く見かける人気の高い遊具です。
大人気な遊具で指を切断してしまうとはショッキングな事故です。
ターザンロープとはどんな遊具なのか、”滑車で指切断”はどうやって発生して、防ぐ方法はあるのか、探ってみました。
ターザンロープはどんな遊具?
ターザンロープはワイヤーに滑車を乗せ、そこから太いロープをぶら下げ、下端にロープの結び目や丸い大きな玉などを取り付けてあります。
そこに乗り、ロープにしがみついて滑車を転がして滑り降ります。
事故が発生した大阪の下池田公園のターザンロープの遊具の写真です。
事故の発生したターザンロープの滑車の部分です。
どうでしょうか?
見た感じですが、滑車部分は赤いカバーがしてあり直接触れない工夫がしてありますが、進む方向のロープの上に指が乗ると、滑車を包むカバーが指に乗り上がる事がありそうな構造に見えます。
市は事故を受けてそのターザンロープを使用できないようにしました。
問題は、ロープの長さにあった。遊具メーカーなどでつくる一般社団法人「日本公園施設業協会」(東京)は02年以降に自主的な安全基準を定めた。それによると、ワイヤからロープ下端部までの長さは1・75メートル以上なければならないとしている。ところが、今回の遊具のロープは長さ約1メートルしかなかった。
朝日新聞 DIGITAL
その後わかったことは、ターザンロープの底部の結び目にから滑車まで約1mだったため、結び目に座って、上に手を伸ばすと、滑車に届いてしまう構造だったのです。
今は安全基準での結び目にから滑車まで1.75m以上あけることになっているそうで、基準が変わるまえの遊具だったのです。
ターザンロープは、滑車にぶら下がって豪快に滑ることができる大変楽しい遊具です。なんとか安全に使いたいところです。
他のターザンロープの滑車はどんなのが有るでしょうか。
滑車部分が分かる、他のターザンロープの画像です。
いずれもロープの上に滑車を乗せて滑る構造になっていますが、指を挟みこみにくいように工夫しているように見えます。
もし滑っている間に、ロープと滑車の間に指が挟まってしまう構造であったら、大きな怪我になることでしょう。
ターザンロープの滑車で指切断を防ぐには?
ターザンロープは指を挟みこみにくいように工夫をしていますが、さらなる滑車での指切断を防ぐ方法がありそうです。
例えば滑車部分に手を伸ばしても、届かないようにネズミ返しのような遮蔽カバーを取り付けることはできそうです。
他に防止装置が無いか調べてみたところ特許申請されたものが有りました。
特許第5578840号「保護具を備えた滑車」
防止装置に接触することにより、危険を感知し、手を挟む事故を防止するとのことです。
遊具に適しているかは検証が必要でしょうが、
特許を探せば他にもあるかもしれません。
いずれにしても、子供は思わぬ使い方をすることが有るものです。
滑車など危険なところを触れない構造に変えても、好奇心でわざと指を挟むことがあれば、怪我を防ぐことはできません。
幼い子供がターザンロープで遊ぶときは、登ったり背伸びしてロープや滑車を触らないなど、大人が使い方を見せたり、付き添うことも大切でしょう。
まとめ
ターザンロープで遊んでいた幼い子供が指を切断するショッキングな事故が発生しました。
ターザンロープとはどんな遊具なのか、指を切断するような事故を防ぐ方法はないかまとめてみました。
ネズミ返しのような遮蔽カバーはいかがでしょうか。
手を挟む危険を感知する防止装置があります。
子供は思わぬ使い方をすることが有るものです。滑車を触らないなど大人が使い方を見せたり、付き添うことも大切でしょう。
どんな遊具でも、使い方を誤れば、事故は発生します。
危険だからと何もかも禁止するのではなく、事故の原因が分かったら、安全に使う工夫をして、今後もターザンロープを楽しめると良いですね。
コメント