藤波朱里(ふじなみ・あかり)さんは父と兄の影響を受けて4歳からレスリングを始め、中2の9月から公式戦の連勝が続いています。
実に5年間優勝し続け、大学1年生の今106連勝中。
第二の吉田沙保里、パリオリンピック金メダル候補と言われています。
物心ついたころからレスリング練習を開始して「レスリングをしていなかったら、何をしていたのか想像もつかない」と自身は言います。
どんな家庭に育ってこうまで強くなったのでしょうか?
今回の記事は、藤波朱里を育んだ家族(優しい母・コーチの父・プロレスの兄)についてです。是非ご覧ください。
藤波朱里の父はコーチ
藤波朱里さんの父藤波俊一(としかず)さんは三重県立いなべ総合学園高等学校の教員であり、レスリング部監督を務めていました。
藤波俊一さんは、国体を3度制覇、1988年ソウルオリンピック代表候補にもなった元レスリング選手です。
藤波俊一監督の率いる「いなべ総合高校」は12年連続でインターハイに出場するレスリングの名門と言われてます。
レスリング選手を育て上げた実績は相当なものですね。
それだけでなく、全国の中で強豪クラブと言われる「いなべレスリングクラブ」を20年ほど前に立ち上げたのも藤波俊一さんです。
「いなべレスリングクラブ」と「いなべ総合高校」のレスリング部とを合わせて、園児から高校生までレスリングの一貫教育ができる環境を整えたのです。
園児から高校生まで集まる合同練習では、世界や全国レベルの選手に感化された子供達が、嬉々として練習に取り組んでいます。
優秀なレスリング選手を育てる組織まで作り上げて、人を動かす力のある非常に熱血なレスリング指導者ですね!
そして今年、藤波俊一さんは熱血指導の照準を娘に合わせました。
藤波朱里さんの日体大進学に合わせて、オリンピックでセコンドに付く夢のため、日体大コーチに転身したのです。
藤波朱里さんの得意技は相手の足に入り込むタックルです。
父・俊一さんは、「タックルのタイミングは練習で身につけるのは難しく、生まれ持った才能」と話します。
出典:東海テレビ
父が娘のレスリングのコーチをすると聞いて思い出すのは、
指導経験豊富な父が娘のコーチをして大成功した吉田沙保里さんのオリンピック三連覇ですね。
期待感が湧いてしまいます。
ソウルオリンピック代表候補に登りつめた経験がある藤波俊一さんは、娘に5輪出場の夢を託し、今春から娘朱里さんと二人暮らしを始めました。
父子二人三脚でパリオリンピックを目指す姿を紹介した動画です。
この動画の最後の方ですが、大勢のマスコミの中、父の俊一さんが朱里さんの肩に腕を置くと「おかしい、おかしい肩は!」と拒みました。
記者の「二人暮らし仲良くできそうですか?」の問いかけに、藤波朱里さんは照れながら「はい、わかりました」、父俊一さんは「大変やけど、乗り切らないといけない」と答えました。
リングに立てばコーチと選手、宿舎では父と娘の間柄です。
やり易いこともあれば、本音がぶつかり、やり難いこともありそうです。
親がコーチの場合、反抗期が遅れてやって来るとの説もあります。
スポーツ選手とその親は、ひとつの同じ目標に向かって努力する「同志」のような関係を築きます。そのため、子供である選手が、夢中で努力している青春時代に反抗期を経験せず、少し遅れてそれがやってくることはしばしばあるそうです。
新潮社
ちょっとした反抗期かも知れませんが、二人で目指す目標(パリオリンピック)は一つです、後で思えば楽しいひと時になるに違いありません。
藤波朱里さんは、一つ屋根の下親子喧嘩をすることも有りますが、教員を止めてまで娘に尽くす父に感謝していて、自分のことを自分よりも分かってくれている存在とのこと。
是非2024年のパリオリンピックの出場を果たして、藤波朱里さんの「吉田沙保里さんが父親にしたように自分も父親を肩車に乗せたい」という夢を叶えられるといいですね!
ちょっとここで、藤波朱里さんのように、1対1で行う競技のコーチを親が務め、トップ選手まで上り詰めた人達について調べてみました。
親のコーチで育ったトップ選手は他に誰がいるか?
藤波朱里さんや吉田沙保里さん以外にも、知識や経験のある親がコーチをして育ったトップ選手は多いです。
- フィギュアスケートの鍵山優真さんと父の鍵山正和さん。
- ボクシングの亀田三兄弟と父の亀田史郎さん
- テニスの杉山愛さんと母の杉山芙紗子(ふさこ)さん
- フィギュアスケートのイリア・マリニンさんのコーチは両親を含む次の3人です。
ロマン・スコルニアコフ(父親)
タチアナ・マリニナ(母親)
ラファエル・アルトゥニアン
親がコーチの選手はザッと見回して、ご覧の通り結構ありました。
親がコーチであることの何かメリットがあるようですね。
次をご覧ください。
親がコーチであることのメリット
親がコーチであることのメリットは、普通に考えて、選手は自分の子供なので、いつでも深いコミュニケーションができ、現在の心や体の状態を自然と把握できます。よって、良いタイミングで最適な指導を施せるのでしょう。
と思ってしまいますが、どうもそれだけではないようです。
吉田沙保里の場合
吉田沙保里さんは父の吉田栄勝さんがコーチでした。
「レスリングをさせよう、という気持ちは主人も私もなかった。お兄ちゃん2人を強くさせようとやっていたので」(母・幸代さん)
CHUKYO TV NewaWEB
自身のことを「期待されていなかった」と振り返る沙保里さん。
「ちょっと練習しては、お母さんの膝の上に座っていたのは覚えています」(沙保里さん)
幼少の頃は「期待はされていなかった」ので厳しく練習を強制されることもなかったのでしょう。遊びのようにちょっと練習してその日は終わり、と言った調子で始めて、ともかく練習を続けることができた訳です。
そして、ある時やる気が湧く事件が起きたのです。
初めて試合に出て負けた事です。
金メダルは相手選手に渡ってしまいました。
この悔しさを原動力に俄然練習をするようになりました。
幼少の頃は楽しく遊び感覚で練習を続け、ある時悔しい思いをして俄然練習するようになったのですね。
杉山愛の場合
杉山愛さんは母の杉山芙紗子さんがコーチでした。
杉山愛さんがスランプに陥り、引退の相談を芙紗子さんにして来ました。その時「やりきってみたらいいと思うよ」と愛さんの背中を押して選手継続を勧めました。それがきっかけでコーチを引き受けました。
芙紗子さんは大学の専攻は心理学でした。その知識でコーチを行うと同時に、テニスについて本や現場のコーチやトレーナーから話を聞き必死に勉強したそうです。
芙紗子さんのコーチのやり方を述べています。
実は自分の良さや魅力を、本人も気づいていないことがよくあります。そういったものを見つけて引き出すことが、私の役目だと思っています。自分の良さや魅力がわかると、やる気や自信に繋がって目の色が変わるのです。
出典:midia connect
スランプの時、本人も気づいていない良さや魅力を見つけて引き出して、やる気に繋げたのですね。
藤波朱里さんも幼い頃にレスリングを始めています。
何か幼いながらもやる気が湧く事があったに違いないと思うのです。
その辺りのこと分かりましたら追記します。
藤波朱里の優しい母
藤波朱里さんの母親はどんな方でしょう。
あまり情報は公開されていませんが、娘を大事にする、強く優しい母親と分かる写真があります。
今年4月頃、藤波朱里さんの母と一緒の写真です。
藤波朱里さんの母への想い「心も(体も)偉大なお母さん、本当に尊敬しています!」と書かれたインスタグラムです。
母の優しさに包まれて、嬉しそうな朱里さん、レスリングの猛者とは思えない微笑ましい写真ですね。
激闘を続ける娘を見守り支えて来た母親なのですね!
さらに、父兄ともにトップクラスのレスリング選手でした。
次は父と兄についてです。是非ご覧ください。
藤波朱里の兄は総合格闘家の藤波勇飛
藤波朱里さんは7歳上の兄がいます。藤波勇飛さん、元レスリング選手です。
小学校2年生でレスリングを始め、父がレスリングの監督をしている、いなべ総合高校に進学しました。
幼少のころから主な大会で優勝しました。
中でも、
2017年天皇杯全日本選手権74kg級で優勝。
2018年天皇杯全日本選手権74kg級も圧巻の優勝をして、大会2連覇を果たしました。
オリンピック代表候補と期待されましたが、
2019年のアジア選手権で負傷して途中棄権、その後の試合も不調が続き、12月の全日本選手権を敗退してオリンピック代表から脱落しました。
2021年に総合格闘家に転身して、2022年5月にプロデビューしました。
EXFIGHT所属です。
アマチュア時代の凄い戦歴がある藤波勇飛さんです。プロでの活躍に期待が集まります。
そんな兄の影響を受けて藤波朱里さんがレスリングを始めたのは4歳です。
兄の構えを真似る朱里さん。お兄ちゃんに憧れてレスリングを始めたのですね!
藤波勇飛のプロフィール
氏名 :藤波勇飛(ふじなみ・ゆうひ)
生年月日 :1996年5月27日
星座 :ふたご座
本命星 :四緑木星
血液型 :O型
推しのアイドル:中山星香【KissBee】
出身地 :三重県四日市市
出身高校 :いなべ総合学園高校
出身大学 :山梨学院大学
身長 :176cm
体重 :74kg
藤波朱里のプロフィール
氏名 :藤波朱里(ふじなみ・あかり)
生年月日 :2003年11月11日
星座 :さそり座
本命星 :六白金星
血液型 :O型
趣味 :食べること
特技 :早起き
好み :サウナ
出身地 :三重県四日市市
出身高校 :いなべ総合学園高校
出身大学 :日本体育大学
身長 :164cm
体重 :53kg
まとめ
レスリング106連勝中の日体大1年の藤波朱里さん。パリオリンピック金メダル候補、第2の吉田沙保里と呼び声が高いです。
藤波朱里さんを育んだ家族はどんな方でしょうか。
写真から、母の優しさに藤波朱里さんは包まれていることが分かりました。
父は熱血の高校レスリング部の監督ですが、オリンピックでセコンドについて娘の夢を叶えようと、同じ大学のコーチに転身しました。
兄は元レスリングのトップ選手、一時期怪我で不調となりましたが、現在は総合格闘家に転身して活躍中の藤波勇飛さんです。
幼いころからレスリングが当たり前の環境で育った藤波朱里さん、父と歩むパリオリンピックへの道、注目したいですね。
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