川崎市麻生区(あさおく)で、男女が共に全国の市区町村の中で日本一長寿になった!
2020年の平均寿命で男性84・0歳、女性89・2歳で、ともに1位。
同じ年の国全体の平均寿命は、男性が81.64歳、女性が87.74歳なので、
麻生区は国の平均より男性は2.36歳、女性は1.26歳長生きということ。
「たったそれだけ?」とか「誤差の範囲」と言うなかれ。
15年前の調査でも男性は2位、女性は4位と、全国の市区町村の中で”かなりの上位”だった。
”かなりの上位”と言える理由は、
全国の市区町村の数は1,718あるので、
その中で一桁の上位を続けているからだ。
そこまで知れば「なぜなのか?秘訣を知りたい」と誰もが思うでしょう。
長寿のためにしていることで、麻生区独自のものがあれば、きっと秘訣につながるものに違いありません。
独自にやっている事は何が有るか、どうしてそれが秘訣と言えるかを探ってみた。
大阪西成区の男女の平均寿命がワースト1なのはなぜかも調べた。
川崎市麻生区の男女とも日本一長寿はなぜ?
川崎市麻生区の男女とも日本一長寿はなぜ、
厚生労働省では、生活習慣や気候、健康意識など、色々な要因が影響しているだろうが、正確な原因はわからないとのこと。
物事の原因は正確には答えられないものだが、おおよそのことは分かるはず
と思い探ってみた。
報道をいろいろ読んだ結果、
川崎市麻生区では、
人が集って坂道を散歩したり、がん検診を受たり、人とコミュニケーションを持っている。
ことが分かった。
では、麻生区はどのように、これらを習慣化しているか調べたところ、次のことが分かった。
麻生区の公式サイトで「公園de健康づくり 健康ウオーキング&健康体操」と題して、
週一で麻生区内4カ所にて、予約不要のウォーキングを実施していて、時間と集合場所を掲げている。
どこも、朝9時30分~10時30分頃に2kmほど歩く。
麻生区は、多摩丘陵の里山が連なる坂道の多い街、足腰を鍛えるに良いところ。
「ここは川崎なの?」と見紛うほどの山道がある。
集って一緒に歩くので
「顔見知りや仲間が増え、一人では続けられない運動も仲間と一緒ならばより楽しく継続できる。」
と案内文にも書かれている。
楽しみながら、坂道散歩と人とのコミュニケーションを習慣化する良い方法に思える。
同様に麻生区内4カ所で健康体操の集いもある。
ウォーキングと体操はボランティアを募って運営しているようだ。
そして、がん検診の習慣化はどのうように対策がされているのか分かった。
川崎市では、健康保険組合に加盟していなくとも、安く定期健診が受けられるようになっているのだ。
会社などで受診の機会が無い人が受けられる定期健診と言う事!
しかも70歳以上の人は費用が免除とのこと!
と言ったことが、川崎市公式サイトの「がん検診、骨粗しょう症検診、歯周疾患検診」のページに書かれている。
このようながん検診は、筆者の市でも行われているので、多くの市で採用されている制度のようだ。
多くの人が、がん検診を習慣化する上で大切な制度である。
市と区のバックアップがあって、長寿日本一となったようだ。
川崎市麻生区の長寿の秘訣はあるか?
川崎市に限らず、良く聞く長寿の秘訣は次の通り。
- 健康的な食生活を送る。
特に日本の伝統的な和食は、栄養バランスが良く、カロリーも低く、
動脈硬化やがんの予防に役立つと言われている。
- 適度な運動をする。
日常生活動作を維持するだけでなく、散歩や体操などで体を動かすことで、
筋力や心肺機能を保つことができます。
- 精神的にも充実した生活を送る。
幸福感が高く、ポジティブシンキングをする人が長寿者に多いという研究がある。
また、家族や友人などとの良好な人間関係も重要だ。
そして、川崎市麻生区の高齢者が集っておこなっていたのは、
坂道散歩と人とのコミュニケーション
これは、よく聞く長寿の秘訣の「適度な運動をする」と「精神的にも充実した生活を送る」にもつながることなので、
川崎市麻生区の長寿の秘訣は、習慣化した坂道散歩と人とのコミュニケーションのようだ。
坂道散歩は腸内環境改善に役立つ
坂道散歩が長寿に有効との記事は良く見かける。
医師で予防医療のスペシャリスト・桐村里紗さんの記事より
健康長寿村の多くは、田舎の山間部にあり、毎日坂道を登ったり、農作業をするなどして、日常的に足腰が鍛えられやすいようです。
wellmethod.jp
高齢者になると下半身の筋力が低下して、排便が上手にできなくなり、便秘になることで腸内環境が悪化しがちになりますが、健脚は、良好な排便を保ち、腸内環境改善に役立っていると考えられています。
坂道散歩が長寿に有効なのは、腸内環境改善に役立っているかららしいとのこと。
筆者は毎日5~6キロ歩くが、コースに坂道を取り入れることとした。
何かの機会に結果を報告したい。
大阪市西成区の男女はワースト1はなぜ?
大阪西成区の男女の平均寿命がワースト1はなぜか、
それはがんによる死亡ではないかとの報告がある。一部を抜粋する。
大阪市西成区の平均寿命は男女共に日本一短い。平均寿命の短さの原因として日本に
おける死亡原因の第 1 位であるがんによる死亡が考えられる。…
2015 年の西成区のがん死亡率は、全国と比較しても男性で 2.1 倍であった。
…
がん種別では、男性において肝がんと肺がんが高値であった。
平成 29(2017)年
大阪社会医療センター社会医学研究会
2020年の大阪市西成区の平均寿命が
男性73.2歳、女性84.9歳で
全国平均よりそれぞれ10.8歳と4.3歳だ。
大阪市西成区の特に男性が、異常に平均寿命が短いのだ。
報告では、肝がんと肺がんが多いとのこと、
と言う事は、お酒とたばこが原因なのでしょうね。
言い古されているが、
お酒とたばこを控えて、
がん検診を受けることが大切なのですね。
まとめ
川崎市麻生区の男女が日本一長寿になったのはなぜか?
秘訣はあるか?
大阪市西成区の男女が日本ワースト1の平均寿命になったのはなぜか?
について探ってみた。
川崎市麻生区は坂道が多いところ、
麻生区の高齢者は、坂道散歩と人とのコミュニケーションが習慣化するような、ウォーキング会が実施されていた。
がん検診も市のサポートが充実していた。これは他の市でも良く実施されている制度ではある。
良く聞く長寿の秘訣には、「健康的な食生活を送る」「適度な運動をする」「精神的にも充実した生活を送る」がある。
その中で、川崎市麻生区の老人が習慣的に行っている坂道散歩と人とのコミュニケーションが
「適度な運動をする」「精神的にも充実した生活を送る」に繋がっているものと思われる。
医師の記事から、
「坂道散歩が長寿に有効なのは、腸内環境改善に役立つから」と言える。
高齢者の方、坂道散歩で健康維持を心掛けると良さそうですよ。
そして、ワースト1の大阪市西成区では、がん死亡率が高いとの報告(2015年)があった。
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