長万部の水柱の場所は?原因は温泉|天然ガス|マグマ?現在の状況

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北海道長万部町に水柱が轟音と共に吹き出しました。2022年8月8日午後6時ごろ地元住民が気付きました。
木立の間から立ち昇る水柱に、160m離れたところに住む女性は怖くて眠れなかったと話しました。
場所はどこで、原因はなんでしょうか、温泉?天然ガス?マグマ? どの可能性が高いか調べてみました。

大騒動となっていた水柱は9月26日の朝、止まっていることが確認されました。

目次

長万部の水柱の場所は?

長万部の水柱の場所は飯生(いいなり)神社です。
北海道山越郡長万部町長万部379

函館本線の長万部駅から直線距離で北西500mの距離にある飯生神社の敷地内から、ゴゴゴー、ゴゴゴーと轟音を上げながら水柱が40mの高さに立ち昇っています。

8月8日午後6時ごろ例大祭の準備をしていた業者が見つけました。

見つけた時は20mの高さが、翌日9日は30mに、そして10日には40mほどに達しています。

飯生神社で御朱印を頂きたい方へ
受付時間 8時から17時
常時受け付けてますが、予約戴けると助かるそうです。
TEL 01377-2-2165
FAX 01377-2-2165

長万部の水柱の原因は温泉|天然ガス|マグマ?

長万部の水柱は温泉?

長万部の水柱は低温泉水と推定されるそうです。

8月22日に、長万部町が検査を依頼した北海道薬剤師会公衆衛生検査センターからの報告がありました。
抜粋します。

水温21.5℃の温泉水((推定)ナトリウム一塩化物・炭酸水素塩泉)である。
ヒ素が0.013mg/L検出されていて、水道法の基準値は超過(1日2L、80年間飲み続けて害になる数値)、温泉ではもっと高い値で検出されることが一般的で、人体に害となる数値ではない。

出典:北海道薬剤師会公衆衛生検査センター

水の成分は温泉水であることがわかったのです。
では水柱を噴出する力は何なのか知りたいですね。
天然ガスでしょうか?
何か分かりましたら、紹介します。

長万部の水柱の原因は天然ガスの可能性が高いのでは!

長万部の水柱の原因は天然ガスの可能性がかなり濃厚です。

噴出口付近で天然ガスが検出されています。

さらに現場には、1950年代に掘られた天然ガスの井戸の跡があり、老朽化して天然ガスと地下水が噴出している可能性があります。

実際1961年にガスと油が2日間吹き出したことがあったそうです。

引火のおそれがあり、近づかないで欲しいそうです。

筆者は長万部の天然ガスに関する過去の文献を調べてみました。

その結果ここ長万部駅近辺は1920年代に、
すでに井戸を掘って自噴水とともにガスの気泡が湧出していたことが分かりました。
その文献の一部を抜粋します。

大正12年(1923) 長万部郵便局で深度40mの掘抜き井戸を掘った際に 自噴水とともにガスの気泡が盛んに坑井から湧出したことがあった。その後も長万部駅付近に掘られた深度40m程度の数本の掘抜き井戸からは湧水とともに少量のガスがまじっていたが 別に関心も払われずに過ぎた

最近発見された日本の新油田・新ガス田

もっとおもしろいことに、長万部では湧出したガスを使って、そばをゆでて販売して、世間の注目を集めていました。

昭和3年(1928年)頃に駅舎の合田商店で深度135mの掘抜き井戸を掘ったところが 約100立方メートル/日の湧水と共にガスが約70立方メートル/日ほど湧出し 同店ではこのガスを燃料として使用し そばをゆでて販売したため 急に世人の注目をあびるに至った

最近発見された日本の新油田・新ガス田

現在噴出している水柱は、過去の出来事と一致しますね。
水柱の噴出は天然ガスが原因じゃないでしょうか?

ところで、長万部駅の合田商店は、今も人気の 1928年創業の老舗そば店として活躍しているようです。

長万部の合田商店は、1928年に天然ガスを掘り当てて、即座にそば店を開業したのですね。
たくましい起業家精神!
今回の水柱の原因が天然ガスであれば、ガスでゆでたそばでもいいですし、地元の産業に活用して欲しいですね。

さらに調査を進めたところ、長万部町は町営のガス工場を持っていました。

長万部町営ガス工場

長万部町営ガス工場は地元の天然ガスも原料にしています。日本にもこんなところが在ったんですね!

いよいよもって、水柱噴出は天然ガスが原因ではないかと思えて来ました。

長万部の水柱の原因はマグマ?

長万部の水柱の原因がマグマの可能性は低そうです。

間欠泉の場合はマグマの活動によるもの、いったん噴き出ると圧力が無くなる。
今回の場合は間欠ではない、恐らくマグマの活動ではなくいままで水の道がなかったところに(噴き出した場所が)つながったのではないか

STV(北海道大学 佐藤努教授)

長万部の水柱は、マグマの活動による間欠泉とは違い、連続的に噴出しているからだそうです。

長万部の水柱の現在の状況

長万部の水柱の状況は、9月23日朝になって勢いが少し衰えて、
木々の高さより少し下回るようになりました。
8月8日に水柱が噴き上がって以来弱まる気配がやっと見えてきたようでしたが、
なんと23日の午後には再び水柱の勢いが盛り返して、地元住民の落胆の声がきこえました。

長万部町により、
轟音を弱める吸音パネルを用いた大型サイレンサー(消音器)設置工事が9月26日に開始する予定でした。

しかし、26日の朝、水柱の噴出がとまっていることが確認されました。

今は、噴出孔が直接見える状態で、わずかにガスが検出されるそうです。
噴出孔は直径5cmほどの鉄管で、
60年前のボーリングで1000mの深さまで掘られたものらしいのです。

たった直径5cmの鉄管が、40mの水柱を噴き上げていたとは、驚きです。
1000mの地下に有った高圧で大量のガスとか水が噴き出していたのでしょうか。
それらが、抜けた跡は空洞になっているのか!?
素人はいろいろ心配してしまいますね。

工事は再び水柱が噴出することに備えて、規模を半分にして行うが、
今は一時中断して、
噴出がとまっている内に原因を専門家に調査してもらいました。

そして、9月29日 噴出し穴にふたを設置しました。

さらに、ふたを囲む防音パネルを設置しました。

10月20日再噴出に備えて、水とガスの分離装置を設置完了しました。防音パネルは撤去されました。

 水とガスを受け、分離してガスは大気中に放出する装置です。

これで町の対応は一段落します。

水柱が噴出していた頃

天然ガスが噴出している可能性があるので現場に近づくのは危険と言われてました。

長万部の水柱を見学する方用の駐車場

水柱の上がっている飯生神社には50台収容の駐車場がありますが、

神社には朝から夜まで見学者が訪れています。多い日には1500人ほど。住宅街に駐車する車で渋滞が発生しているそうです。

なので、長万部町では、次の駐車場を利用するように案内しています。

出典:長万部町オフィシャルサイト

まとめ

北海道長万部に突如噴出した水柱は低温泉水であることがわかりました。
水柱が噴出する原因はマグマなのか、天然ガスなのか可能性について言われてることをまとめました。

さらに天然ガスについて昔の文献も調べて、結果をまとめました。

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